寺墓地で墓じまいをお考えの方へ|石材店に先に見積もりしてはいけない理由
この記事で分かること
・寺墓地で墓じまいを進めるときの基本的な順番
・なぜ石材店に先に連絡しない方がよいのか
・お寺様との関係を悪くしないために大切なこと
・寺墓地ならではの注意点
【対応エリア】
関西在住で、全国のお墓じまいをご希望の方
全国在住で、関西のお墓じまいをご希望の方
お墓の手続き.com(行政書士久保法務事務所)では、お寺様とのお話、改葬許可申請、ご遺骨のお取り上げ、ご納骨準備まで実務全体をお手伝いしております。

よくあるご質問(Q&A)
Q. 寺墓地の墓じまいで、まず石材店に見積もりをお願いしてもいいですか?
A. 私は反対です。お寺様との関係が悪くなることがあるからです。
Q. お寺様の指定石材店でなければいけませんか?
A. 必ずしもそうとは限りませんが、まずはお寺様のお考えを確認することが大切です。
Q. 離檀料が怖いので、先に石材店だけ進めてもいいですか?
A. 順番を間違えると、かえって話がこじれることがあります。
「墓石の撤去費用だけ先に見積もりしておこうと思うのですが…」
こうしたご相談をいただくことがあります。
相談者
「お寺のお墓なんですが、とりあえず石材店さんに見積もりだけお願いしておこうと思うのですが大丈夫ですか?」
私
「私は反対です。」
相談者
「え?なぜですか?」
寺墓地では“順番”がとても大切です
市営墓地や地区墓地とは違い、寺墓地ではお寺様との関係が大きく関わってきます。
そのため、「まず石材店に見積もり」という進め方が、必ずしも良いとは限りません。
なぜ石材店が先ではいけないのでしょうか?
理由はシンプルです。
お寺様からすると、何も聞いていないのに話が進んでいるように見えることがあるからです。
相談者
「見積もりだけでもダメなんですか?」
私
「お気持ちは分かります。でも寺墓地では“見積もりだけ”では済まない空気になることがあります」
墓じまいは単なる解体工事ではありません。
- 閉眼法要
- ご遺骨のお取り上げ
- 離檀のお話
- お寺様へのご挨拶
- ご納骨先のご相談
いろいろなことが関わってきます。
お寺様に指定石材店があることもあります
寺墓地では、お付き合いのある石材店が決まっていることがあります。
この場合、先に別の石材店へ相談してしまうと話がこじれることがあります。
もちろん、必ず指定石材店でなければいけないとは限りません。
ですが、それを判断する前にまずお寺様のお考えをお聞きすることが大切です。
もちろん、指定石材店というと「自由に選べない」と感じる方もおられるかもしれません。
ですが、古くからお寺様とお付き合いのある石材店は、その墓地の事情をよく理解されていることが少なくありません。
- どこまで撤去が必要なのか
- ご遺骨のお取り上げはどうするのか
- 工事車両はどこまで入れるのか
- 墓地ごとの工事ルールはどうなっているのか
こうしたことを把握されているため、結果的にスムーズに進むこともあります。
実際には、こんな(危険な)流れになることがあります。
相談者様が「見積もりだけ」と思ってお寺様の指定石材店へ連絡される。
すると石材店としては、
「○○家のお墓じまいのご相談ですね」
という形で住職に確認されることがあります。
ところが、その時点で住職が何も聞いておられないと、
「え?そんな話は聞いていませんが…」
となってしまうことがあります。
ご相談者様に悪気はなくても、ここから話がこじれることがあります。
離檀料が怖くて先に石材店へ…はおすすめしません
「離檀料が怖いので、まず石材店だけ進めておきたい」
お気持ちはよく分かります。
ですが、順番を間違えると、かえってお寺様との関係がぎくしゃくすることがあります。
私は、離檀料についてこちらから先に話題にしない方がよいと考えています。
その理由はこちらの記事で詳しく書いています。
→ 墓じまいの離檀料は必要?実際のご相談で私がお伝えしていること
私がまずおすすめしていること
相談者
「では、どう進めればいいのでしょうか?」
私
「まずはお寺様とのお話です」
基本的な流れはこのようになります。
① お寺様へ墓じまいのお考えをご報告
② お寺様のお考えをお聞きする
③ 指定石材店の有無を確認
④ ご納骨先を整理する
⑤ 墓石撤去や改葬許可申請へ進む
私個人としては、寺墓地であることを聞いているにもかかわらず、お寺様との関係や指定石材店の有無を確認せず、すぐに見積もりへ進む石材店には少し慎重になります。
なぜなら、墓じまいは単なる墓石の撤去工事ではないからです。
- お寺様との関係
- 閉眼法要
- ご遺骨のお取り上げ
- 墓地ごとのルール
こうしたことまで関わるお話です。
工事だけを見るのではなく、全体を見て進める視点が大切だと私は考えています。
ただし、すべて同じではありません
ここは大切です。
寺墓地でも、
- とても柔軟なお寺様
- 石材店を自由に選べる場合
- お寺様の永代供養墓をご案内いただける場合
など、本当に様々です。
ですから、
ネットの一般論だけで進めるのは危険です。
特に遠方のお墓じまいの場合は、現地の状況確認が簡単にできないため、思い込みで進めることが大きなストレスになることがあります。
こちらの記事でも詳しく書いています。
→ 実家のお墓が遠方の方へ|遠方のお墓じまいで本当に大変なのは「距離」だけではありません
市営墓地や地区墓地とは事情が違います
寺墓地ではお寺様との関係が大きく関わります。
一方、地区墓地では「そもそも管理者が分からない」
というご相談も珍しくありません。
そのようなケースはこちらの記事をご覧ください。
私が大切にしていること
墓じまいは、法律の手続きだけではありません。
人との関係です。
お寺様と長年のお付き合いがあるご家族も多いです。
最後に嫌な思いをして終わる必要はありません。
だから私は、
「早く進めること」より「円満に進めること」
を大切にしています。
寺墓地でお悩みの方へ
寺墓地の墓じまいは、市営墓地や地区墓地とは少し違います。
順番を間違えると、思わぬストレスになることもあります。
「まず何から始めればいいの?」
そんな段階でも大丈夫です。
お墓の手続き.comでは、お寺様とのお話から改葬許可申請、ご遺骨のお取り上げ、ご納骨準備まで実務全体をお手伝いしております。
どうぞお気軽にご相談ください。
この記事を書いた人
行政書士 久保昌秀
お墓の手続き.com(行政書士久保法務事務所)主宰
墓じまい専門の行政書士として10年。これまで500件を超えるお墓じまいのご相談・実務に携わってきました。改葬許可申請、墓石撤去調整、ご遺骨のお取り上げ・洗浄・乾燥、ご納骨準備まで一貫して対応しております。関西を中心に活動しております。
【お墓じまい一括代行サービス】
「何から始めればよいか分からない」
「お寺との話し合いが不安」
「遠方のお墓で現地へ行くことができない」
そのような方もご安心ください。
お墓の手続き.com(行政書士久保法務事務所)では、
・お寺様とのご相談・ご引見
・墓地管理者との調整
・改葬許可申請
・石材店との打ち合わせ
・ご遺骨のお取り上げ
・洗浄・乾燥
・納骨先のご相談
・ご納骨の代行
まで、お墓じまい全体を一括して対応しております。
お客様に何度も現地へ足を運んでいただく必要はありません。
