地区墓地の「更地にしてください」は要注意|地域によって全く意味が違います
お墓じまいのご相談をいただく中で、
「墓地の管理者から更地にしてくださいと言われました」
というお話をよくお聞きします。
しかし、地区墓地や自治会墓地の場合、この「更地」という言葉には注意が必要です。
なぜなら、同じ「更地」という言葉でも、地域によって考え方が全く違うからです。
実際に私がお手伝いした墓じまいでも、墓石を撤去して整地すれば完了する墓地もあれば、防草シートの施工や固まる土での仕上げを求められる墓地もありました。
また、工事直前になって共有巻石の切断が必要と言われたケースもあります。
私自身も墓じまいのお手伝いをする中で、
- 巻石だけ撤去すればよい墓地
- 防草シートを敷く墓地
- 固まる土で仕上げる墓地
- 共有巻石を切断しなければならない墓地
など、さまざまなケースを経験してきました。
そのため、「更地にしてください」と言われたからといって、内容を確認せずに工事を進めるのは危険な場合があります。
今回は実際の事例をもとに、地区墓地における「更地」の違いについてご紹介します。
ケース① 巻石だけ撤去すればよい墓地

この墓地では墓石と巻石を撤去し、地面を整地することで工事完了となりました。
特別な仕上げを求められることもなく、比較的シンプルなケースです。
ただし、この方法がすべての地区墓地で通用するわけではありません。
ケース② 防草シートの施工が必要な墓地

別の地区墓地では、墓石撤去後に防草シートの施工を求められました。
事前に確認していなければ、工事費用や工事内容が変わることもあります。
「更地」という言葉だけでは、防草シートまで必要なのか判断できません。
ケース③ 固まる土で仕上げる墓地

こちらの墓地では、撤去後に固まる土で仕上げることが条件でした。
同じ地区墓地でも管理方法や考え方によって求められる内容は異なります。
ケース④ 共有巻石の切断が必要だった墓地

地区墓地で意外と多いのが共有巻石の問題です。
当初は巻石を残す前提で話が進んでいたにもかかわらず、工事直前になって
「共有部分なので切断してください」
と言われることもあります。
このような場合は工事内容も変わりますし、費用にも影響することがあります。

私が「更地」という言葉だけでは安心しない理由
私自身、墓地管理者から「更地にしてください」と言われたからといって、そのまま工事を進めることはありません。
まず確認するのは、
「この墓地でいう更地とは何を指しているのか」
です。
地区墓地では地域ごとに考え方が異なります。
同じ市内でも違いますし、管理者が変わることで考え方が変わることもあります。
そのため、お墓じまいでは墓石撤去工事の見積もりより前に、更地の条件を確認しておくことが大切です。
お墓の手続き.comでは、墓じまいの手続きだけではなく、こうした地区墓地特有の実務についても確認しながら進めております。
「更地と言われたけれど、何をすればいいのか分からない」
という方は、お気軽にご相談ください。
地区墓地では管理者が分からないというご相談も少なくありません。
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お墓の手続き.com(行政書士久保法務事務所)では、地区墓地・みなし墓地の墓じまいについても実務全体をお手伝いしております。
この記事を書いた人
行政書士 久保昌秀
お墓の手続き.com(行政書士久保法務事務所)主宰
墓じまい・改葬許可申請・墓石撤去調整・ご遺骨のお取り上げ・納骨準備まで一貫して実務対応。関西を中心に多数のご相談をお受けしています。
