お墓じまいという言葉が世間に広く知れ渡り
２０１７年ころから大きくマスコミにも取沙汰されるようになり
今や、お墓じまいも一つのブームになっている感じもします。

それは、お墓の管理が出来ない。というお悩みを多くの方がお持ちだったことの表れだと思います。

これから先、お墓の管理が出来ない方にはお墓じまいは大きな救いの手になります。
ただ、間違っていただきたくないことが１つあります。
それは、
お墓じまいという言葉に惑わされないでいただきたい。
ということです。

墓じまい＝墓を無くすこと。
とお考えの方が多いのですが、実はそうではありません。
墓じまい＝ご遺骨のお祀り場所の変更なのです。

墓石さえ撤去すれば墓じまいが完了するということではありません。

その為、
ご遺骨が存在するか
ご遺骨は火葬されたものか
ご遺骨は骨壺に収められているのか
ご遺骨を次にどのように、どこでにお祀りするのか

等を事前に決める必要がありますが
多くの方のご相談をお聞かせいただく中で近年は
墓石の撤去に関するご相談が多くなりました。
よく聞いてみると、ご遺骨の次のご納骨場所を考えておられない方も多く
私から次のご納骨場所についてご質問させていただくと
「そんなことまで考える必要があるのですか？」とビックリされる方もおられます。

笑い話のようですが
あまりにお墓じまいという言葉が広く知れ渡りすぎ
お墓じまいを
墓石さえ撤去すればいいもの。
と勘違いされる方も多くなっているのは事実です。

お墓じまいは
ご遺骨の新しいお祀り場所や方法を考え直すものである
ということに注意しておいてください。