現在お墓の移設や墓じまいに関するサービスはたくさんあります。

ただ、だからと言って「どこに頼んでも同じ」というわけではありません。

例えば、値段だけで墓石業者や霊園を頼んでしまうと「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまうことにもなりかねません。
お墓の移設や墓じまいはまさに「一生に一度」のことです。

一度失敗してしまえば、取り返しのつかなくなることもあります。
後になって後悔しないためにも、「失敗しないコツ」を知っておきましょう。

（１）あなたに合うサービスを見つけるための判断基準とは？

値段だけで判断してしまうとあなたに合うサービスを見つけることは難しくなってしまいます。

あなたに合うサービスを選ぶときは、以下のポイントもチェックするようにしましょう。

対応力

１．営業マンの態度

墓石業者や霊園関係者の方との打ち合わせ時には必ず営業の担当者が対応されるかと思います。
皆さんの担当になられた方の態度をチェックしてみましょう。

・上から目線ではありませんか？
・身だしなみはどうですか？
・自分の知識と経験のみで話を進められていませんか？

業者の方の中には、職人気質の方もおられるので、悪気はなくとも何らかの威圧感を感じるという場合があります。

こちらの言いたいことをくみ取ってもらえなかったり、言い出しにくい状況になってしまいそうな雰囲気があったりした場合、頼んでいいのか悩んでしまうことにもなりかねません。

ご相談に行かれる場合にはまず、対応される方の「応対力」と皆さんの相性をお確かめください。

２．一貫したサービスを提供してもらえるか

お墓に関する様々な手続きは、皆さんが考えておられる何倍も精神的・肉体的負担が大きいものです。

そのためこれからお墓をどのようになさりたいのか？
のプランの段階から相談に乗ってもらい二人三脚で話が進められるサービスが望ましいです。

少なくとも
・今後のご遺骨のお祀りの仕方で迷っている時にも相談に乗ってもらえるか？
・それらに対する問題点を言ってもらえるか？

の2点だけでも相談に応じてくださる業者の方に確認してから本格的な相談をされることをお勧めします。

３.サービスの範囲を確認しておく

相談に乗ってくださってもサービスの範囲外のことはなかなか対応してもらえません。
例えば、お墓を別の場所に移すことをご検討の場合、

・離檀のお話しには応じてもらえてるか？
・改葬許可申請は代行してもらえるか？
・現在の墓地を更地化する業者を教えてもらえるか？
・新たな墓地の候補地の選定の手伝いをしてもらえるか？
・お骨の移動方法の相談に乗ってもらえるか？
・自治体によって、お骨の埋葬に関する条件を教えてもらい、適切な指示や埋葬に関するお手伝いをしてもらえるか？

少なくとも以上のようなことを一括にて代行してもらえるか
代行ごとに値段が増えるようなことはないか
は確認をしておきましょう。
そのうえで皆さんがどの範囲をご自身でなさらなければならないかを俯瞰で確認しながら今後のスケジュールをお考えいただかなければなりません。

立地

多くの業者さんの場合、相談には、自宅やご指定の場所まで来てくれるというサービスがあります。この場合は立地はあまり関係がないのですが、こちらから相談に行かなければならない場合業者さんの立地は重要な判断基準になります。

なぜなら、墓石関係にしても霊園関係の業者さんにしても事業所自体が、街外れにある場合も多いため、相談ごとに通うのは時間と労力がかかるからです。

相談に応じてもらうのにその業者さんの事業所まで行かなければならないのかも判断基準としてチェックしておきましょう。

(2)相談は早めに行う

以上の項目を確認しながら相談に行かれることをお勧めします。

お墓の問題はご家族の想いが多く、非常にデリケートな問題のため対策に「早すぎる」ということはありません。
むしろ、遅くなってしまうと、事態は確実に悪化します。

今までのご相談の事例ですと

▸自分の体が動くうちにお墓を整理しておきたい。
▸親が元気なうちにお墓を地方から移しておきたい。
▸子供たちに迷惑をかけたくないので今からお墓も含めて自分の身の処理法を考えておきたい。

などがございます。

どの事例も時間的には限られた中で、問題点を解消しお客様にご安心いただくためには時間がかかります。

今では多くの場所で相談会等も行われていますので、
有効に活用してください。

（３）おさらい

（１）でお伝えした項目をチェックするのはもちろんですが、

▸ご家族やご親戚の状況
▸墓じまいなのか、移設なのか等ご希望
▸時期はいつ頃なのか

も伝えることで、より細やかなアドバイスを受けることができます。

以上のことで皆さんに合ったサービスや業者を見つけることができると思います。

参考になれば幸いです。